メーカーは恣意的か、無意識かはともかく、嘘にならない範囲で自社に都合が良い情報をこれでもかと提供してきますので、話を聞けば聞くほど混乱するばかりです。
その話を受けるこちら側としては、住宅建築の経験は幼い時分に親が立てた家ぐらいで、20~30年のギャップがあるのが普通でしょう。情報流通速度が早くなり、古い体質と言われる建築業界も30年もするとその進歩は甚だしく、どこのハウスメーカーの話を効いても「凄い」と思ってしまうのも事実です。
では、この御時世インターネットで口コミ情報を集めたらどうかというと、これもまた当てにならない(このブログしかり)。というのも、どの発言者にとっても家を建てるのは一生に一度程度だし、実際に一シーズン住み比べて公平な判断なんてことは不可能。さらに、自分が買った家の悪いところは(建てたハウスメーカーに向かって以外は)認めたがらないので発言に強烈なバイアスが掛かるようです(2ちゃんねるでiPhoneとAndroidのファンボーイの争いを見ると笑えます。Cannon対Nikonもしかり)。
つまり、ハウスメーカーから出てくる情報、自分の経験による判断基準、口コミ情報は何れも偏っているということを前提に、先入観を排除し、不足する情報を論理的に補完しつつ、科学的に判断するしか有りません。
以下断片的な偏った情報の例です。
- 壁で支えるから強いとか
- 鉄骨ラーメン構造だから強いとか
- 今の在来木造は強いとか
- 通し柱は強いので臍で梁を連結しても大丈夫とか
- 通し柱に金属ジョイントで梁を連結するのが強いとか
- 梁勝ち、管柱に貫通ボルトが強いだとか
- 対湿耐久性には壁式工法は不利とか
- 透湿防水シート、外胴縁があるから大丈夫とか
- 壁体内は通気が必要とか
- 防湿シートを内側に張れば大丈夫とか
- 鉄骨が強いとか
- 芯有り木材が強いとか
- 集成材が強いとか
- 集成材はスプルースを使っているので(全部?)シロアリに弱いとか
- 防蟻シート、防湿土間コンクリートがあるから大丈夫とか
- 鉄は錆びるから耐久性がないとか
- 鉄は劣化しないから耐久性があるとか
- 木材は伐採後200年は強度が増すとか(檜は、って聞いたけど?)
- 剛性が高いから地震に強いとか
- 柔軟性が高いから地震に強いとか
- 連続気泡だから火事の時に爆裂しないとか
- 独立気泡だから凍結による風化が無いとか
- 断熱材をパンパンに積めるから断熱性が高いとか(ガラスより空気の方が熱伝導率は低いんだけど...)
- 断熱材を少なめでも十分とか(耐久性のための壁体内通気を優先)
- 外断熱なら壁体内は結露しないだとか
- ALSは断熱材じゃないとか
- 木材は断熱材じゃないとか
- べた基礎のほうが地震に強いとか
- 布基礎の方が軽量で地震に強いとか
- 木造は光が目に優しいとか(もはや意味不明)
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