いまさらながら土地探しの話を蒸し返しています。
現在の土地に至るまでに、一度別の土地の購入契約を破棄しています。
一応、契約書に定めてある救済措置として、手付金を放棄することと引換に買主の都合で契約を破棄できることは定められてありましたが、それでも自慢できる話ではありません。
放棄した手付金は100万円。
今は就職氷河期なので少ないかもしれませんが、内定辞退と同じようなものかと。
「当然の権利」と「約束を守らない社会人にあるまじき行為」に意見が二分されるかと思いますが...
当初契約をしたところは鎌倉市腰越町の神戸川(ごうどがわ)流域のとある土地。
鎌倉の地名を冠し、江ノ島に程近くて風光明媚。
それでいて江ノ電腰越駅まで徒歩4分、JR藤沢駅まで+14分という好立地条件で憧れの対象とすらなるような土地でした。
土地を探し始めて不動産屋に連れられて現地周りをした初日に一目惚れをし、通勤、買い物、役所等の生活面、ハザードマップ等の安全面を検討した結果、数日後に契約をしました。
ところが、かみさんがある日「やめよう」と...
「悪いところではなくて良いところを探せ」とか「単なるマリッジブルーだ」とか痴話喧嘩をする友人をさとすかのごとく説得するも、結局ある理由で破談に。
理由は幾つかありますが、最大の理由が「津波」。
問題の土地は海岸まで直線距離で400mと近いとは言え、海抜8mありますし、すぐ近くには小高い山があり、万が一の場合には5分で+10mやそこらは高度を稼げます。
ハザードマップ上も津波危険地域をかろうじて外れています。
が、それでもかみさんが怖いというのです。
ちなみに、関東大震災の際は大仏まで津波が押し寄せたとか。
大仏は海岸から800m、海抜は21m。(津波が来たって本当かよ?) ← 末尾追記参照
これに対し今建築を進めているところは海抜40m、海岸まで12kmで津波の心配は無し。
こちらはこちらで地名に「泉」とか「谷」とか付いていて、小川が22m先を流れています。
それでも川に向かって下り勾配の土地だし、地盤補強も行ったので100年に一度の大雨や地震でも問題ないとの認識。
リヤス式海岸でなくとも10mに迫る津波が起こることを目の当たりにした今となっては、かみさんの判断が正しかったのかなぁなんて思います。(かみさん、ごめんね)
今現在住んでいる方も、これから家を作る方もいるので明言はばかられるところもありますが、今回のような災害も起こり、これから土地を探す方の参考になればと思い、敢えて書きました。
ちなみに、海抜はマピオンやGoogle Earthで簡単に調べられます。
3/15追記
春秋堂日録『鎌倉大仏殿』考さんによると、
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